あひるの会は、音楽演奏活動と音楽活動支援を通じて地域の文化意識の向上と明るく元気で、品格と希望に溢れる地域社会が実現することを活動目標としています。
会の活動は地域の行事や文化サークルが活性化するよう協力し、その活動成果発表が充実し、人々が感動し、熱意やモチベーションが維持し、次世代に繋がる豊かな文化薫るまちづくりが盛んになることを常に念頭において活動しています。
“音楽”をキーワードに地域の市民活動を支援し、連携する音楽活動支援市民団体です。

 

   
実践の概要
演奏・演奏歌唱指導・音響支援設営等にわたる幅広い活動をおこなっている。


1  地域の各団体(社会福祉協議会・老人連合会・総合保健福祉センター等)の要請に応じ、演奏や音響設営と運営を実施。 
例: 箕面市老人クラブ゙連合会定例行事(事例発表会)、箕面市社会福祉協議会行事(老人の日つどい)、箕面市ライフプラザ定例催事(夏祭り・冬祭り)他


2  みのおエフエムで定例番組「あひるのラジオ歌声広場」(放送第5木曜日午後3時~4時)を独自で制作(番組用楽曲コンテンツ等)・放送。
毎回、音楽サークルをゲストに招き、地域の音楽サークルの輪を広げている。


3  次世代に続く活動をめざし、演奏技術・歌唱指導、音響機器操作指導など技術・
経験・知識を会員(63歳~15歳)で共有し、各地のイベントやコンテストに参加している。また参加会場で愛する箕面の素晴らしさをアピールしている。
例: 大阪厚生年金会館大ホールイベント、大阪ブルーノート(大阪ビルボード)ヤマハコンテスト奨励賞受賞、緑地公園野外音楽堂ライブ、銀座ヤマハホールファミリーアンサンブル箕面市長賞受賞、箕面バンドワールド、北千里商店街秋祭り他


実践の成果
1 箕面市老人クラブ連合会定例行事(事例発表会)での取組み
行事の後半で会場全体を歌声広場にし、参加者の元気な歌声と熱い声援をもらった。会長からは、「行事を活性化することができた。」と感謝の言葉をもらった。翌年(23年)も研修講演会において同様の内容で実施し、継続した行事となっている。


2 箕面市社会福祉協議会行事(老人の日つどい)への協力
地域のコミュニティセンターで実施された独居老人の集まり(いきいきサロン)での演奏がきっかけとなり、老人の日つどいでの協力につながった。あひるの会が、音響機材持込と設置、全般の運営及び演奏を行ったことで、地域行事である老人の日のつどいの活性化につながり、主催者にとっては、充実感を感じることができ、次回の開催意欲の高まりにつながった。


3 箕面市総合保健福祉センター(箕面ライフプラザ)定例催事(夏祭り・冬祭り)
これは、地域の障がいのある人もない人も、子どもも大人も一緒になって楽しめる地域交流促進行事で、箕面市障害者事業団が中心となり毎年開催している。
あひるの会は開催主旨に賛同し、同会員が実行委員会委員長を担っており、音響設置・運営全般・演奏に協力している。この行事はセンターとその利用者や地域住民をつなぐ地域交流の場となっており、今後も引き続き協力していく。


4 みのおエフエム放送の「あひるの歌声広場」
箕面の主な活動団体が週替わりで制作・出演する地域メディアならではの市民参加型番組である「まちのラジオ」の一つとして、毎回ジャンルにとらわれない内容で、広く地域の音楽文化振興に役立てばと頑張っている。3年間の長寿番組になっている。
これまでに、地域の合唱サークル、フォークグループ、Jazzサークル、ハンドベルサークル、琴のサークルなど数多くのサークル等にゲスト出演してもらい、市民に紹介することは、箕面の音楽活動の活性化につながっている。また、出演に際しては、あひるの会が演奏やMC技術の指導を行い、地域の音楽活動の実力を向上させる機会になっており、発表会などを開催する機運にもつながっている。


5 発表会開催に関する協力
発表会の開催を積極的に応援する機会が増え、地域音楽サークルの連携の輪が広がっている。今春の箕面の音楽振興を目的として開催される第2回箕面バンドワールドにも協力予定である。

あひるの会は幅広い年齢の会員で構成され、多世代間で互いに強くつながり、音楽活動をしている。
活動は楽しいものであることが第一であるが、僅かでも地域社会の活性化に役立つものであれば、それは素晴らしく意義深いことである。
また、あひるの会の多岐に亘る音楽関連の知識・技能が地域で共有され、次世代に伝承することができれば、地域の文化振興にも寄与できるのではないだろうか。それは、地域社会の活性化と豊かさにも結びつくことだと思う。